岩手県立高田高等学校の学校案内
基本情報:
本校は、普通科と水産・海洋系の専門学科である海洋システム科の2学科からなる全国的にも珍しい高校です。
令和5年元旦の校舎
校名:
岩手県立高田高等学校
所在地:
〒029-2205 岩手県陸前高田市高田町字長砂78番地12
※長砂は「ながすか」と読みます
電話番号:
(代表・事務室)0192(55)3154
(職員室)0192(55)3153
FAX番号:0192(55)6758
学校代表メールアドレス:
tak-h@iwate-ed.jp
公式ホームページURL:
https://www2.iwate-ed.jp/tak-h/
note URL:
http://tak-hs.note.jp
校長名:
菅野 幸貴(かんの こうき)
創立:
昭和5(西暦1930)年4月19日
開校記念日:
5月6日
沿革(要旨):
昭和5(西暦1930)年
学校組合立高田実科高等女学校として設立
昭和7(西暦1932)年
県に移管
昭和23(西暦1948)年
岩手県立高田高等学校と改称
昭和61(西暦1986)年
定時制課程閉課
平成20(西暦2008)年
岩手県立高田高等学校(普通科)と岩手県立広田水産高等学校(水産科)が統合し、新生「岩手県立高田高等学校」となる
平成23(西暦2011)年
3月11日に発生した東日本大震災津波により校舎全壊(本校舎・体育館・広田校舎)
岩手県立大船渡東高等学校の萱中校舎(旧岩手県立大船渡農業高等学校)に移転し、ここを仮校舎とする
※萱中は「かやなか」と読みます
平成25(西暦2013)年
被災した本校の実習艇「かもめ」が、漂着したアメリカ合衆国カリフォルニア州デルノーテ郡クレセントシティーから陸前高田市に返還される
平成27(西暦2015)年
新校舎完成により、仮校舎だった萱中校舎から、現在の校舎(長砂校舎)に移転
平成29(西暦2017)年
実習艇「かもめ」返還を機として、本校とデルノーテ高校(アメリカ合衆国カリフォルニア州デルノーテ郡クレセントシティー)とが国際姉妹校となる
令和2(西暦2020)年
陸前高田市広田町の六ヶ浦漁港内に海洋システム科の艇庫が再建され、講義棟が新たに完成
アクセス
公共交通機関の場合→JR大船渡線BRT高田高校前駅下車徒歩5分
自動車の場合→三陸沿岸道路陸前高田インターチェンジから3km
校訓
至誠 錬磨 創造
校章
この校章は、創立20周年を迎えた時、新たな躍進を期して制定されました。陸前高田市の名勝高田松原と、霊峰氷上山を表現したものです。全体としては、雪の結晶の六角形で氷上山の「氷」の字を表し、校歌にも歌われている八重の汐がうち寄せる松原からのぞまれる氷上山の三峯を図案化したものです。
校歌
設置学科
スクール・ポリシー
学校教育目標
知・徳・体の調和のとれた人格の完成を目指し、地域や社会の復興・発展を担う有為な人材を育成する。
グラデュエーション・ポリシー(このような力を伸ばします‼)
【学校共通】
・ 幅広い知識と教養を身に付けるとともに、知識や技能を活用する力を
育成します。
・ 自他の生命や人権を尊重し、他者と協働して活動する力を育成しま
す。
・ 生涯を通じて健康な生活を送ることができる健やかな心と体を育成し
ます。
・ 震災の教訓を地域と共有しながら、防災・減災に関する高い意識を育
成します。
・ SDGs(持続可能な開発)の理念を理解し、国際的視野を持って、地
域や社会の復興・発展に貢献しようとするグローカル人材として必要な
資質を育成します。
【普通科】
・ 多様な進路希望に対応できる確かな学力を育成します。
【海洋システム科】
・ 将来の水産業を担う実践的知識と技術力を育成します。
カリキュラム・ポリシー(このような学びを行います!)
【学校共通】
・ 「わかる授業」の実践や、「主体的・対話的で深い学び」により、確
かな学力を身に付けさせる教育活動を進めます。
・ 特別活動や体験活動など学校の教育活動全体を通じて、豊かな心や協
調性を培う教育活動を進めます。
・ 体育・健康に関する指導など学校の教育活動全体を通じて、健やかな
心と体を養う教育活動を進めます。
・ 自治体や関係機関と連携した復興・防災・減災教育により、震災の教
訓を確実に引き継ぐ教育活動を進めます。
・ SDGs(持続可能な開発)の理念を踏まえ、地域や産官学と連携して
行う、総合的な探究の時間を中心とする取組である「T×ACTION(タク
ション)」やキャリア教育、国際交流事業等を通じて、グローカル人材
として必要な課題発見能力、解決能力等を培う教育活動を進めます。
【普通科】
・ 多様な進路希望に応じた教育課程を編成し、生徒個々の進路希望の実
現を図る教育活動を進めます。
【海洋システム科】
・ 水産科目の授業や実習を通して、実践的知識の習得と技術力を養成す
る教育活動を進めます。
アドミッション・ポリシー(このような生徒を待ってます)
【学校共通】
基礎的な学力を有しており、以下のいずれかに該当する生徒を募集しま
す。
・ 本校の教育内容に興味・関心を持ち、入学後も前向きに取り組む生
徒。
・ 自分や仲間を大切にし、個性や長所を伸ばそうと努力する生徒。
・ 自らの成長や夢の実現を通して、地域や社会の復興・発展に貢献し
たいと考える生徒。
・ 部活動や生徒会活動などに意欲的に取り組む生徒。
令和6年度入学者選抜方法
1 日程
(1) 推薦入学者選抜
→ 令和6年1月24日(水)実施
(2) 一般入学者選抜
→ 令和6年3月7日(木)実施
2 令和6年度入学者選抜方法
(1)推薦入学者選抜(令和6年1月24日(水)実施)
【募集定員】普通科12人・海洋システム科4人
【推薦基準】次の1~4の条件を満たした上で、5の条件に該当する
者
1 本校の教育を受けるに足る能力・適性を持つ者
2 基本的な生活習慣が身に付いている者
3 志望理由が明確かつ適切で、入学後も意欲的に活動する意思
のある者
4 中学校3年間の欠席日数が原則10日以下の者
5 次のいずれかに該当する者
ただし、当該の活動を義務づけるものではない。
なお、(1)~(3)は応募資格Aに該当する。
(1)スポーツ活動で次のいずれかの実績を持つ者
ア 中学校体育連盟が主催・共催する活動において、団体戦
又は個人戦のいずれかで県大会出場以上の成績を収めた者
イ 県レベルで優秀選手又は強化選手、選抜選手のいずれか
に選ばれた者、又はそれと同等の実力がある者
(2)文化・芸術活動において、各種大会の発表会・コンクール
で県上位レベルの顕著な活動が認められる者
(3)生徒会活動において生徒会役員を務めた者
【検査内容】
1 面接
個人面接(15分)
2 作文
提示されたテーマについて、600字程度で自分の考えをまと
める(50分)
【選抜方法】
1 調査書(135点)
「各教科の学習の記録」
1・2・3年の9教科の評定の合計
2 実績(135点)
調査書及び志願理由書に記載されている実績
3 面接(40点)
4 作文(40点)
<合計 350点>
※ 合計点をもとに、総合的に判断して選抜する
(2)一般入学者選抜(令和6年3月7日(木)実施)
令和5年度生活時程
特色ある教育活動
普通科の特色
海洋システム科の特色
艇庫・講義棟
学習活動
1 多様な進路希望に可能な限り応えられるようなコース及び教育課程を設
定しています。
2 授業の充実はもちろん、放課後や長期休業中の課外、各種講習など教職
員一丸となってきめ細かい指導を行っています。
3 海洋システム科はこれまで生徒研究発表において、全国大会で最優秀賞
を6度受賞しています。小型船舶やダイビング資格などの海洋に関する資
格だけでなく、食品製造や食品衛生に関する資格まで多くの資格取得を目
標に取り組んでいます。また、令和5年度以降は、ビジネス関連の科目を
取り入れ、生徒の幅広い進路選択に対応していきます。
特別活動…生徒会活動・部活動ともに盛んで、素晴らしい成果を収めています
1 運動部は、過去に全国選抜大会制覇を成し遂げたバレーボール部、イン
ターハイなどの全国大会に出場経験を持つソフトテニス部や陸上競技部、
卓球部、甲子園出場の実績がある硬式野球部のほか、水泳部、ソフトボー
ル部、サッカー部、バスケットボール部、柔道部があり、各大会で活躍し
ています。
2 文化部では、多数の県高総文祭入賞を果たしている美術部や書道部、ソ
ロコンテスト東北大会出場や地域行事などにも積極的に参加している吹奏
楽部のほか、茶道部、パソコン部、JRC同好会、家政同好会があり、
日々修練を重ね成果を上げています。他にも、新聞委員会が全国高総文祭
に岩手県代表として毎年のように参加しています。
3 本校では、教科等で獲得した見方・考え力を総動員しながら、総合的な
探究の時間を中心として、主体的に課題に向き合い、解決していく資質・
能力を高める活動として、「T×ACTION」の取組を行っています。
「T×ACTION」とは「タクション」と読み、「TAKATA」+「ACTION」の
意味を込めた造語です。
4 2011年の東日本大震災津波により、アメリカ合衆国カリフォルニア州デ
ルノーテ郡クレセントシティーに本校実習艇「かもめ」が漂着しました。
これをきっかけに、「かもめ」の返還に尽力してくれたデルノーテ高校生
と高田高校生との交流が始まり、2017年2月に両校は国際姉妹校となりま
した。
校長から一言
本校は、昭和5年(1930年)の開校以来、地域とともに歩み、九十年以上の歴史を重ねてきた気仙地区を代表する伝統校です。
この間、女子バレーボール部の全国高等学校選抜大会における全国制覇、硬式野球部の夏の甲子園大会出場をはじめ、陸上競技部、ソフトテニス部、卓球部などが強豪として名を馳せ、文化部も含め、多くの部が県内はもとより全国の舞台で成果を上げてきました。
これまでの卒業生は、27,000人を超え、陸前高田市はもとより、広く県内外のあらゆる分野において、めざましい活躍をされています。
平成23年の東日本大震災津波では校舎全壊の甚大な被害を受けましたが、国内外から多くの支援をいただき、平成27年には新校舎が完成したほか、グラウンドや部室棟など関連施設の整備も進み、申し分のない教育環境が整いました。
陸前高田市唯一の学校として地元からの期待も大きく、海洋システム科では、陸前高田市の基幹産業である水産業の担い手を育成しているほか、普通科からは地元企業への就職のほか、進学後に地元に戻り、地域の復興に貢献することを多くの生徒が目標としています。
本校の校訓「至誠・練磨・創造」は、創立60周年を機に制定されました。本校の校歌1番の歌詞にある「はまなすの花ほの赤し」が純真な真心に通じて「至誠」に、2番の歌詞にある「日ごとのつとめいそしまん」が「練磨」に、3番の歌詞にある「日に新しく進みなん」が「創造」に、それぞれつながるものであり、どんなに時代が変わっても、高田高校に学ぶ者の指針であり続けること、また、高田高校の隆盛発展を願って、当時の職員と生徒が一緒になって考え、制定されたものです。
現在、本校では、課題解決能力を身につけたグローカル人材の育成を目指し、「総合的な探究の時間」に、陸前高田市のほか、立教大学や岩手大学など外部団体の協力もいただきながら、探究的な学習、通称「T×ACTION」に積極的に取り組んでいます。
創立100周年に向け、高田高校は、校訓「至誠・錬磨・創造」のもと、地元に愛され、世界と繋がる学校として、力強く、歩みを進めてまいります。
岩手県立高田高等学校
校長 菅 野 幸 貴
必要となる諸経費の概要
公立高等学校就学支援金制度に関する県教育委員会からのお知らせ
1 平成26年度から県立高校の授業料に高等学校等就学支援金制度が導入さ
れました。
2 この制度により、一定の所得未満の家庭の高校生は授業料の納付が不要
となりました。
3 一定の所得未満とは、保護者等の所得について、以下の算定式により計
算した額が、30万4,200円未満の場合です(年収目安約910万円未満)。
【算定式】課税標準額(課税所得額)×6% - 市町村民税の調整控除
の額
4 手続き等については、入学手続き関係書類の送付と併せてお知らせする
予定ですが、制度について詳しくお知りになりたい方は、下記の文部科学
省ホームページ「高等学校等就学支援金制度(新制度)について」をご覧
下さい。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm
【参考】県立高校授業料・通信制受講料
全日制(月額)9,900円 定時制(月額)2,700円
通信制(1単位)190円