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【T×ACTION】復興、その先へ―京都工学院高校との復興防災減災連携学習①―

 12月22日(金)、本校において京都市立京都工学院高校との復興防災減災連携学習が実施されました。本校は2年生19人が、京都工学院高校からは生徒11人(男子8人、女子3人)と教員3人が参加しました。京都市立京都工学院高校は京都市立洛陽工業高校と京都市立伏見工業高校が統合してできた学校です。6月に京都工学院高校の先生から「防災に関する連携学習ができないでしょうか」と本校の防災教育担当の教員に電話がありました。9月3日(日)に開催された高大連携地域探究発表会の「T×ACTION STAGE」には、校長先生をはじめ4人の先生方が遠路はるばるお越しくださり、T×ACTION STAGEでのプレゼンやポスターセッションを御覧いただき、連携学習についても打ち合わせを行いました。その打ち合わせで、京都工学院高校が冬休みに入り、本校が特別時間割期間(午前授業)になる12月22日が連携学習の日に決まりました。
 京都工学院高校の皆さんは前日に京都を出発し、盛岡を経由して陸前高田市入りしました。連携学習当日は8時30分過ぎに高田高校に到着されました。4階の氷上ホールに移動して連携学習が始まりました。

校長先生が歓迎の挨拶

 遠路お越しいただいた京都工学院の皆さんに本校校長から歓迎の言葉を贈りました。続いて高田高校と東日本大震災について担当教員から説明がありました。

参加した高田高校の生徒たち
京都工学院高校の生徒の皆さん
京都工学院高校の生徒による防災の取り組みの紹介

 続いて京都工学院高校における防災の取り組みが紹介されました。陸前高田市は「気仙杉」の産地として知られていますが、京都にも「北山杉」という銘木があるのだそうです。ただ、手入れが行き届かないという状況があり、それが土砂崩れ増加の遠因になっていることを問題視した生徒さんは、法面を補強する資材として杉を使用する方法を探究することにしたそうです。模型を作成したり調査したりして探究を進める中で、現在のコンクリートを利用した法面補強の環境への負荷、自然素材を法面補強に使用する場合の塗装の問題があることがわかったそうです。専門用語をわかりやすく説明していただき、気仙地区の環境問題にも関わる探究で大変勉強になりました。

グループごとの自己紹介

 その後、9つのグループに分かれ、自己紹介とグループごとに探究テーマを話し合いました。探究テーマをすぐに決めたグループとフィールドワークに行ってから決めるというグループがありました。準備が終わったところから学校から歩いて陸前高田市の中心市街地にフィールドワークに向かいました。

いい天気でした
大寒波が来ていたのですが防寒着なし
若さですね
地元産木材の活用を見ています
震災遺構を眺めています
防潮堤を眺めています
陸前高田市立博物館
東日本大震災でアメリカカリフォルニアに漂着した本校実習艇「かもめ」
左 ロダンの「考える人」
右 かもめ
中央 復興のその先を考えている生徒たち

 フィールドワークを経て、京都と陸前高田の生徒が何を考え、どんな考察をしたのか。すぐご紹介したいのですが、長くなってきたので次回にします。お楽しみに。