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【T×ACTION】高大連携地域探究発表会「T×ACTION STAGE」開催!

 9月3日(日)、陸前高田市民文化会館で高田高校と立教大学の高大連携フィールドワークの発表会「T×ACTION STAGE」が開催されました。

T×ACTION STAGE当日の陸前高田市民文化会館
いい天気でした

 「T×ACTION STAGE」は9時開始でしたが、8時過ぎには会場に到着した生徒たちが、打合せをしたり発表原稿の確認をしたりしていました。保護者や市民、地域のNPOの方、フィールドワークにご協力頂いた事業所の方、視察にいらした先生方などが会場に足を運んでくださいました。

本番前にリハーサルを重ねています

 発表の前に立教大学の河野哲也先生からご挨拶をいただきました。「探究活動は何のためにやるのか、それを考えて欲しい。探究活動は学問の根幹、人類の知的活動の根幹です。『根幹』が探究活動で、数学や物理、経済、英語などの学問は『派生』。だから極端に言えば、小1~高3まですべて探究活動でもいいくらい。それぐらい大事な活動だから、この高大連携の学習では本当にやりたいことを追究して欲しい。」というお話がありました。また、「新海誠監督の『すずめの戸締まり』の主人公は陸前高田出身だと言われている。副主人公と3番手の登場人物は立教大学の学生の設定。知っていましたか?皆さんは自分たちや街、高校がどのように評価されているか、どのように見られているかに無自覚。『陸前高田の高校生と立教大学は現実でもコラボしたんだ』と言えるように知っておいた方がいいし、情報に敏感になった方がいい。」とのお話もありました。

立教大学河野哲也先生がご挨拶

 発表は午前のプレゼンと、午後のポスターセッションに分かれて行いました。11のチームに分かれて探究の成果を発表しました。

人文・教育①
 「地域に住む外国人に向けた看板・標識をより良いものにするには」
人文・教育②
 「ICTをうまく活用した授業を実現するには」
人文・教育③
 「地域振興のためには何をすればいいのか」
福祉・保育(福祉)
 「ユニバーサルデザインって」
福祉・保育(保育)
 「陸前高田の親子の幸せを願って~きらりん夢プロジェクト~」
医療①
 「陸前高田市高齢者の健康寿命を延ばそう」
医療②
 「陸前高田市の病院のあり方について」
科学・技術
 「自動運転がもたらす未来の社会と人との関わり方」
防災
 「どうしたら陸前高田市に存在する外国人を地震、津波から守ることができるのだろうか」
環境①
 「高田の街を救え~空き地を利用したカフェキャンプ~」
環境②
 「緑化による防災の意識作り」

人文・教育③チームの発表の様子
会場からはたくさん質問も出ました

 昼食や休憩を挟んで午後は文化会館のロビーでポスターセッションを行いました。

保護者や教員、プレゼン班の生徒を対象にポスターを使って説明
2階から見たポスターセッションの様子
校長先生を前に説明

 ホール内で、指導してくださった立教大学の先生方から講評をいただきました。奇二先生からは、「リアルで会った初日の雰囲気からずいぶん変わった。対話が進んだ結果だと思う。発表を聞いていて、意外に『森』は使わないんだなと思った。陸前高田には豊かな海とともに『森』もある。そういった資源をもっと広い視野で見て利用していくことを考えたら良いのではないか」とのお話がありました。清水先生からは、「素晴らしい発表だった。外国人向けの標識などを探究した発表を聞いたので、この市民文化会館を出て街を見たとき、見る目が変わっていることに気づくと思う。そういう経験を大事にして欲しい」とのお話がありました。河野先生からは、「ネットをもっと利用していいと思う。また、今回は『医療』とか『福祉』とか分野を分けたけれども、発表を聞いていると融合させて考えられるのではないかと思ったので考えてみて欲しい。今までのやり方にとらわれないことも大事。今までのやり方で良ければ社会は発展しているはずだが、そうなってはいない。高校生の若い視点、新しい視点が大事。」とのお話がありました。

みんなで記念撮影

 半年間の大学生との学びを通じて、大学で学ぶということが実感・体感できたのではないかと思います。高田高校生の皆さん、お疲れ様でした。そして、ご指導いただきました立教大学の皆さま、本当にありがとうございました。