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【T×ACTION】防災リュック、準備していますか?~防災の日・防災週間に向けて~

 9月1日(金)は「防災の日」。そして8月30日(水)~9月5日(火)までの1週間は「防災週間」です。9月1日は、関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日(にひゃくとおか)に当たり、台風シーズンを迎える時期であることなどを踏まえて、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、昭和35年に創設されました。また、昭和57年からは、9月1日の防災の日を含む一週間を防災週間と定め、各関係機関が緊密な協力関係のもとに、防災思想普及のための行事や訓練などを行っています。
 先月から今月にかけても、台風6号により沖縄や九州が、台風7号により西日本が甚大な被害を受けました。また海外でもハワイのマウイ島で大規模な山火事が発生し、多くの人が避難生活を余儀なくされています。
 高田高校では総合的な探究の時間を中心に復興防災減災教育講演会の開催や津波伝承館見学などの防災活動に取り組んでいます。家庭科の時間にはローリングストックの考えを取り入れた調理実習もしています。

 昨年度から力を入れているのは「防災リュック」の取り組みです。「防災リュックもてんでんこ」のコンセプトのもと、普及を進めてます。「てんでんこ」とは「てんでんばらばら」という意味の東北方言です。防災リュックの中身は、年齢や体質、職業、居住地などにより異なります。昨年度東京都立本所高校の生徒さんとのワークショップの際にも、「都市ガスか、プロパンか」「液状化が起きやすい地盤かどうか」などによって入れるものが違ってくるということを認識しました。

 今年の2月に本校の生徒が市内の高田小学校で防災リュックに関する授業をした際、「防災リュックにみんななら何を入れる?」という質問をしました。「懐中電灯」「おかし」などの答えが返ってきた中に、「ぬいぐるみ」という答えがありました。理由は「安心できるから」。生まれる前に発生した東日本大震災のことをおうちの人から色々聞いたのでしょうか。自分が避難所に行ったらきっと心細くなる、だから「ぬいぐるみ」が必要だということでしょう。豊かな想像力ですね。

 防災リュックは1度準備してそれでOKというものでもありません。自分や周囲の状況の変化に合わせて見直しも必要です。高田高校では9月1日の防災の日と3月11日の東日本大震災発生の日に合わせて防災リュックの中身を見直すことも提案しています。連日猛暑が続いていますが、暑さ対策のためのグッズはあなたの防災リュックに入っていますか?「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、寒い時期に発生する災害に備えたグッズはありますか?食品や飲料の賞味期限が切れたり、間近だったりしていませんか?
 そして「一番大切な持ち物は『いのち』」。防災の日を機会にいつ起こるかわからない災害に備えて、「いのち」をつなぐために防災リュックの中身を確認してみましょう

高田高校オリジナル缶パンのラベル