松の木がつないだ唐津南高校の皆さんとの絆
現在、本校では佐賀県立唐津南高校の生徒さんが育てた松の木が、すくすくと育っています。
高田松原の流出
陸前高田市の高田松原は津波被害以前、7万本の松が2kmにわたり生い茂る日本百景にも指定される景勝地でしたが、平成23(2011)年3月11日に襲った大津波により、1本を残して全て流出してしまいました。残った1本が「奇跡の一本松」です。
高田松原の再生
高田松原の再生に向けてNPO法人高田松原を守る会の皆さんと岩手県が4万本の植樹を進めました。県の植樹分が3万本、高田松原を守る会が残りの1万本を植樹しました。この植樹には、本校の生徒も参加してきました。なお、この1万本の中には、唐津南高校生徒が結成した「松露プロジェクト」チームの皆さんが育てた苗木も含まれていました。
唐津南高校生徒の皆さんが育てた松の苗木
「松露プロジェクト」チーム
唐津南高校生徒の皆さんが育てた苗木が高田松原に植樹された経緯は次のとおりです。元々、唐津南高校の「松露プロジェクト」チームの皆さんは、平成16(2004)年から地元、唐津市の名勝「虹の松原」を守ろうと、健全な松原の指標とされるキノコの「松露」の復活を目指して、環境整備に取り組んでいました。なお、唐津南高校のYouTubeチャンネルはこちらです。
高田松原の再生活動へ
その生徒の皆さんが陸前高田市の「奇跡の一本松」についての新聞記事を読んだことをきっかけに、「松原保存にかかわってきた自分たちらしい支援をしたい」と、チーム結成当初から「虹の松原」に移植するために育てて来たクロマツを利用して、平成23(2011)年4月末から苗木栽培を始めました。平成30(2018)年6月、高田松原を守る会の皆さんから高田松原植樹祭に招かれた唐津南高校生徒さん達が、先輩から受け継いだ苗木を植えました。
この時、唐津南高校の生徒達は、高さ50cmに育った3本の苗木を持参し、高田松原を守る会の関係者の方と高田松原に1本を植樹するとともに、本校の生徒達と一緒に本校敷地内に2本を植えました。
高田松原へ4万本の植樹は、令和3(2021)年5月18日、完了しました。この日の植樹には、本校の生徒も参加しました。
植樹が完了した後の高田松原の再生活動には、清掃活動への参加として、引き続き本校の生徒も参加しています。