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芸術の秋(2) ~畠山孝一氏の作品紹介~

 こんにちは。前回に引き続き、校内に飾ってある絵画を紹介していきたいと思います。

『三陸わが譜』(玄関前廊下)

 最初に畠山孝一氏(1933~2020)の作品を3点紹介します。畠山氏の紹介については、東海新報様の記事を引用させていただきます。

 「畠山さんは昭和八年広田町生まれ。伯父の故・畠山三朗画伯の影響を受けて絵画を始め、創造美術展初出品入賞、新制作展新作家賞などを受賞。フランス・日本現代美術代表作家選抜二十八展、フランス・アンジュー国際展出品などと海外でも活躍。”漁民画家”としてウニ漁などを続けながら三陸の岩を描くことをライフワークとし、創作活動を展開している。」
(平成18年3月1日 東海新報より)
※広田町:陸前高田市広田町

 「昭和8年生まれの畠山さんは、30代半ばに交通事故で重傷を負ったあと、漁師をやめて画業に専念。200号~500号クラスの大型キャンバスに、「岩」をテーマにした油絵を描き続けた。」
令和2年9月13日 東海新報より)

『三陸の譜』(応接室)


 この2枚の絵は、震災前から本校に展示されていたものです。『三陸わが譜』旧校舎の職員玄関付近に、『三陸の譜』広田校舎にあったものですが、両方とも津波の被害を受けております。
 震災後、文化財レスキュー事業の一環で、岩手県立博物館東京国立博物館の協力により修復作業がなされました。私は、日々この絵を見てきましたが、今回、記事にするために絵について調べるまで被災しているものと気がつきませんでした見事な修復作業です。

 

『指針』(氷上ホール)

 「岩」をテーマに描き続けた畠山さんですが、本校4階の氷上ホールには、船の操舵室からの様子を描いた『指針』が飾られています。

 本日は、畠山孝一氏の作品を紹介いたしました。機会があれば、生徒の作品なども紹介していきたいと思います。