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【T×ACTION】復興、その先へ―京都工学院高校との復興防災減災連携学習②―

 京都工学院高校との連携学習の続きです。

 フィールドワークから帰ってきた生徒たちは、
 (1)災害に備えて今の自分ができることを考える
 (2)災害に備えて未来を考える
の2つから1つを選択し、さらに具体的な探究テーマを決め、フィールドワークの結果と合わせてディスカッションを始めました。

ディスカッションの様子①
ディスカッションの様子②


ディスカッションの様子③

 フィールドワークで街を実際に見てきたことで高校生による議論は白熱。
寒い中かなりの距離を歩き、帰ってきてからは脳みそフル回転で考察を進めているのでおなかもすくだろうと、高田高校オリジナルのパンの缶詰を開け、オレンジパンをつまみながら更に議論を進めました。

缶入りパン
やわらかくておいしいですよ

グループ1 災害に備えて今の自分ができることを考える
       空き地の活用
グループ2 災害に備えて未来を考える
       陸前高田市の若年層を増やすには
グループ3 災害に備えて今の自分ができることを考える
       陸前高田市の災害に関する長所・短所
グループ4 災害に備えて未来を考える
       空き地を住宅地化
グループ5 災害に備えて未来を考える
       街づくりのコンセプト
グループ6 災害に備えて未来を考える
       かさ上げの利点と弊害
グループ7 災害に備えて今の自分ができることを考える
       空き地をどう有効活用するか
グループ8 災害に備えて未来を考える
       迅速な災害復興をするには
グループ9 災害に備えて未来を考える
       復興のその先

 各グループの発表テーマはご覧の通りです。各グループでワークシートをまとめ、pdf形式で取り込んでスクリーンに表示しながら発表を行いました。


発表の様子①
発表の様子②

 たった3時間前に出会ったばかりなのに、生徒たちは担当箇所を説明し、次の生徒にマイクを渡すということをスムーズに行っており、チームワークの良さを感じました。テーマ別に見ると空き地活用が多かったですが、発表を聞いていると持続可能な街づくりを考えてのことだと分かります。また、碁盤の目状の街である京都の生徒から見ると、高田市内の道路は山側に行くほど狭くなっていたり、曲がっていたり、狭かったりと災害時の避難を心配して探究を進めたグループもありました。さらに、博物館を見学したグループの中には津波被害の伝承のため、写真だけではなく模型を作って活用したらどうかという工業を学ぶ生徒ならではの視点で探究したグループもありました。

発表資料
京都工学院高校の有本先生の講評

 発表終了後は京都工学院高校の有本先生から講評をいただきました。短時間でテーマ決定やフィールドワーク、考察を進め、上手に発表できたことを評価していただきました。ただ、人口減少が進み、成長が鈍化した社会の問題を解決していくためには、若い人らしいもっと大胆な発想が必要との言葉もありました。
 最後は生徒全員で記念撮影をして連携学習は終了しました。生徒たちは連絡先を交換してお別れしました。

記念撮影

 

連絡先交換の様子①
連絡先交換の様子②

 今回の連携学習は初めての試みで反省点もありました。ただ、「災害学習に使える陸前高田市の模型、作ってもらえませんかね」「VRも使えるといいですよね」など、それぞれの高校の特色を生かした今後の連携のヒントを多く得ることができました。今後も継続して連携学習ができるようブラッシュアップしていきたいと思います。
 京都工学院高校の皆さま、遠路はるばるお越しいただきありがとうございました。良いお年をお迎えください。