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【T×ACTION】東北地区高校水産クラブ研究発表大会

10月27日(木)から28日(金)にかけて、山形県立加茂水産高校を会場に、第31回全国水産・海洋高等学校生徒研究発表東北地区大会が開催されました。食品科学コースのチームが「STOP!魚離れ!水産物を好きになってもらうための取り組み~かまぼこ三兄弟」と題して発表し、奨励賞を受賞しました。発表者は大和田小夏さん(3年)、発表協力者が大内拓夢さん(3年)でした。

発表の様子

発表の要旨

以下のとおりです。

題名設定の経緯


本校で製造した製品がたくさん世の中に出ていることを感じながら、友人や水産教室にきた小学生からは「魚離れ」を感じています。ですが、親が子供に食べさせたいものの1位が魚だそうです。なぜ魚離れが進んでいるのか、普段料理をしてくれる親や先生方に魚離れの理由を訪ねると、「家での処理が大変」、「骨が面倒」、「匂いが気になる」、「とにかく面倒」などの理由が挙がりました。そこで、本校で行っている「小学生水産体験教室」で小学生の皆さんと一緒に作っているかまぼこに改良を加えることで、小学生にもっと魚料理に興味をもってもらい、小学生の親世代にも食卓に取り入れやすい製品を製造することで、私たちの「魚を食べてほしい!」というこの思いが、少しでも社会に広がるのではないかと思い行いました。

実践活動の内容


かまぼこの味付けを小学生が好きそうな味付けにしたり、陸前高田市の特産品、色が鮮やかになりそうな食材など混ぜ、その素材の色と味がするかまぼこを試作しました。そのかまぼこを小学生に試食してもらってアンケートを実施しました。その結果をもとに、さらに、味、食感、混ぜる素材などに改良を加え、試食してもらいさらにアンケートを実施しました。

まとめ


今後、もっと調理法もさらなる検討を重ね、食感の改良や味の調整を行っていきたいと思います。さらには、かまぼこの元となるすり身を地元で獲れる魚で製造し、全てを地元の物で作る地産地消のかまぼこを作りたいと考えています。そうすることで陸前高田市内だけでなく、陸前高田市から全国の食卓へ、私たちが製造した「見て楽しい、食べて美味しい」かまぼこを提供できるとともに、地元の陸前高田市のPRや水産加工業、農産業のさらなる発展にも貢献できるのではないかと考えます。

加茂水産高校の近くにある鶴岡市立加茂水族館を視察しました。外は寒かったです