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東北SDGs未来都市シンポジウムで本校の取り組みを発表しました

 11月16日(木)に陸前高田市のコミュニティホール(シンガポールホール)で「東北SDGs未来都市シンポジウム」が開催されました。「SDGs未来都市」は持続可能なまちづくりに向けて優れた取り組みを推進している自治体を指し、東北では16自治体が内閣府から選ばれています。陸前高田市は令和元年度に岩手県で初めて選定された市でもあります。10月に陸前高田市役所から本校に依頼があり、シンポジウムの最後に本校の2年生の生徒8名がSDGsに関する取り組みについて発表することになりました。
 プレゼンではまず、「高田高校とSDGs」について説明しました。高田高校のSDGsの取り組みは、2019年2月に「立教たかたコミュティ大学SDGs講演会」で、キャスターの国谷裕子さんのお話を当時の1年生113名が聴講したことからはじまりました。また同年6月に陸前高田市で開催された国際開発学会の会員の皆さんによるSDGs講演会とミニ講義(フェアトレードやジェンダーなど7分野)を聴講し、現在は毎年「SDGs講演会」が開催されています。「SDGs」と名の付く取り組みはこの講演会だけなのですが、T×ACTIONに関わってくださる多くの方々から「T×ACTIONはSDGsの取り組みでもありますね」と評価していただいていることについて説明しました。
 次に「T×ACTIONとSDGsの関わり」について説明しました。T×ACTIONでは、
(1)地域を知り、職業観を養う取り組み
(2)地域の産業を知る取り組み
(3)地域の自然環境を守り続ける取り組み
(4)自分ではない他者の立場を知る取り組み
(5)復興・防災・減災に関する取り組み
(6)地域社会を知り、改善していく取り組み
(7)国際交流を通じて世界を知る取り組み
(8)興味・関心・課題を探究する取り組み
のような取り組みをしていますが、それぞれがSDGsの17の目標とどのように関わっているかについて説明しました。

地域の産業を知る取り組みとSDGsについて説明中

 それらの取り組みの具体例として8月下旬に実施された「高大連携フィールドワーク」で地域課題をSDGsの観点からどのように探究したかについて説明しました。

福祉チームのユニバーサルデザインについての探究発表

 発表の最後には「高校魅力化とSDGs」について説明しました。T×ACTIONは高校魅力化の取り組みの一環ですが、なぜ高校魅力化が必要なのでしょうか。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、自治体から高校がなくなると、15~17歳人口層の差が拡大し、6年間で総人口の1%規模の人口減少が起きるそうです。逆に言うと、地域の高校が魅力的であれば、自治体が元気になり、地域社会の持続可能性が高まるということになります。結論としてSDGs達成のために高田高校の生徒がまずできることは、「学業や部活動に励むこと、T×ACTIONに取り組むこと、ボランティアや地域行事を通じて地域に積極的に関わること、そして高校生活を全力で楽しむ」ことです。その決意を会場に向けて述べ、発表を終了しました。
 発表した生徒の皆さん、お疲れさまでした。陸前高田市の持続可能性を高めるため、これからも高校生活を精一杯楽しんでくださいね。

発表を終えて

 

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