【T×ACTION】陸前高田の夏の象徴、高田松原海水浴場を盛り上げる、守る
高田高校は昨年度から陸前高田市観光物産協会からの依頼を受け、希望生徒が高田松原海水浴場のアルバイトを行っています。今年度も監視補助、場内アナウンス、BBQ業務補助などの業務を行うアルバイト10名の募集に対し、15名の生徒が応募し、厳正なる面接の結果、全員採用となりました。
7月5日(水)には救急救命講習が実施され、もしもの水難事故に備えて、心肺蘇生の実技も行いました。
高田松原は震災前、年間約100万人の観光客が訪れ、夏に開設される海水浴場には多い日で1日5万人もの海水浴客が訪れていました。花火大会が行われたり、ビーチバレーの大会が開かれたりと名実ともに陸前高田市を代表する観光地でした。
その高田松原は東日本大震災による地盤沈下等で約9割の砂が流出してしまいました。震災後の調査の結果、砂浜が震災前の姿を自然に取り戻すには数百年かかるということが分かりました。そのため、岩手県は2014年から人工的な砂浜再生計画を開始し、2019年3月に完成を迎えました。
そして2021年7月17日、高田松原海水浴場は11年ぶりに海開きを行い、かつての賑わいを取り戻すべく関係者の方が努力を続けていらっしゃいます。今年は、バーベキューエリアや海上アクティビティエリアが設けられ、昨年度以上の来場者を期待しているそうです。
本校も微力ながら、松原の再生活動や海岸清掃活動で高田松原や海岸を守り、振興する活動を行っています。
高田松原海水浴場でアルバイトをする生徒には、「遊びではなく、仕事をしている」という自覚を持って仕事に臨んでほしいと思います。そして陸前高田市の夏の象徴であり、復興の象徴でもある高田松原を盛り上げ、守って欲しいです。