見出し画像

集まれ釣り好き高校生!マグロ釣るぞ!

 今年度も「フィッシング技能コンテスト」が9月18日(月)に陸前高田市脇ノ沢漁港で開催されました。この大会は水産系学科を有する高校の生徒が参加する大会で、釣りの日本一を決める全国大会です。数年前には高田高校の先輩が見事日本一に輝いています。
 当日は、9月の中旬を過ぎたにもかかわらず真夏日となり、熱中症の心配もありましたが、海から吹く風はとても気持ちがよいもので、まったりとした時間を過ごすことができました。 

緊張の第一投。マグロが釣れないかなぁ…無理か。
リールが壊れて約2時間修理していました。そのため釣り時間は数十分!
満面の笑み!この日一番の大物?です。凶暴なカニにビビっています。
釣りの後は、お世話になった漁港の清掃活動です。いつまでもきれいな環境を保ちたいですね。

 真夏日の昼間という、釣りにはあまり向いていない状況の中、釣れたらラッキーっという気持ちで開催されました。スタートして10分、待望の瞬間が!この日のために新しい竿を購入した副校長が1匹目をゲット!ところが、証拠写真を撮影するのためにカメラを構えた瞬間、その魚は海に帰っていきました。よって記録なし!
 少し離れた場所で釣っていた生徒からも歓声が!後で確認したらタナゴとハゼであった。残念ながら、どちらもコンテストの対象魚ではないため、こちらも記録なし!!
 その後、近所のおじさんらしき方が生徒に話しかけながら近づいてきました。誰かと思えば、なんと校長先生でした。校長先生の激励もむなしく、海面付近を泳いでいるフグの仔魚をじっと見つめるだけの、なんともいえない時間だけが続いていきました。
 大物を見ることなく寂しそうに校長先生が帰った数分後、あの満面の笑みの瞬間が訪れました。釣り竿が大きくしなることもなく、仕掛けの先にただ引っかかっただけのカニ。それでも本日一番の大歓声が沸き起こり、釣りの楽しさが一瞬だけど感じられる時間でした。ちなみにこのカニも対象外ですので、写真撮影をした後、無事に海に帰っていきました。
 今年の大会では対象魚が釣れず、残念ながら日本一にはなれませんでしたが、久々にゆったりとした時間の中で、自然を満喫できた一日となりました。来年度はマグロではなくクジラを釣ると心に決めた参加者たちでした。