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【T×ACTION】1年ノーマライゼーション講演会

 9月19日(火)の5・6時間目の総合的な探究の時間に、1年生を対象とした「ノーマライゼーション講演会」が開催されました。この講演会は「
福祉に関する先進的な取り組みについての講演を聴講することで、自己ではない他者の立場を慮る姿勢を育てる」ことを目的に実施しています。講師として宮古第一病院の作業療法士の方2名を講師としてお迎えして講演していただきました。

「ノーマライゼーション」という言葉について

 はじめに「『ノーマライゼーション』とは何か」について説明していただきました。生徒の感想を見ると、「『ノーマライゼーション』という言葉を聞いたことがなかった。」という生徒もおり、知っていても「具体的な内容については知らなかった。」という生徒もいました。専門家として「ノーマライゼーション」に関わっていらっしゃる講師の先生方から具体的なお話を伺い、生徒は「なるほど」とうなずきながら聞いていました。その他、ユニバーサルデザインについても詳しく説明していただきました。

車いす体験

 講演の中では体験活動もありました。車いすに乗って自分で移動してみたり、手伝ってもらって段差を上がる体験をしました。生徒の感想には、「私も1度怪我をした時に車椅子を使ったことがあり、車椅子を自分で押す大変さを実感しているので高齢者の方が車椅子を自分で押すとなるともっと大変だなと思った。」とあり、講演を通じて、「自分ではない他者」を思いやる姿勢が育っていると感じられました。

作業体験

 また、ジェンガを利き手ではない方の手で箸を使って移動するという体験もしました。体験した4名はなかなか上手にできたようですが、体験した生徒からは、「体験では箸をいつも使っている手の逆でやってみて、力の入れ具合も分からないし、使いなれていないので、リハビリや周りの支えはとても大切だと再認識しました。」との感想がありました。

「以外とうまいなぁ~」

 高田高校は医療関係・福祉関係を学びたい、またはその分野に就職したいという生徒が多くいます。講師の先生に、どんな資質が必要か、どんな勉強をすれば良いかなどについても説明していただきました。

リハビリの専門職に向いている人について

 学習習慣を持つことや身体構造について学ぶこと、コミュニケーションスキルを磨いておくことなどをお話しいただきました。
 「バリアフリーとユニバーサルデザインと違いは特別視しないことだとわかりました。シャンプーやフライパンなどに点字のようなものがついていて目が不自由な方々に優しい工夫がされていることがわかりました。」「以前、ノーマライゼーションという名前のいらない町ということを耳にしていたが、実際意味を知らなかった。そこで今日の講話を聞いてノーマライゼーションとは高齢者や障害者等を排除するのではなく、健常者と同等に当たり前に生活できるような社会だということが分かった。」などの生徒の感想が見られ、大変有意義な時間となりました。
 講師の先生方、遠いところお越しいただき、ありがとうございました。学びの成果を生かせるようにしていきます。

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